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2020.12.26更新

新型コロナワクチン変異株に有効な可能性:

独ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者(CEO)は22日、米ファイザーと共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、英国などで流行し始めた新たな変異種にも「有効な可能性は比較的高い」との見解を示した。変異種に対する試験を行っており、約2週間内に結果が分かる見通し。同ワクチンの欧州承認を受けて開催した記者会見で明らかにした。

 従来の新型コロナウイルスより強い感染力があるとされる変異種が英国などで検出されている。サヒンCEOは、同社が創製したコロナワクチンが変異種にも有効かは「現時点で明言はできない」としつつも、「科学的には、ワクチンによる免疫反応が新たな変異種にも対応できる可能性が高い」と話した。

 今回の変異種は、T細胞が認識するウイルス部位の99%は変わっていないため、免疫反応が機能するとみている。有効性を証明するための試験を実施中で、2週間程度で結果が出る見通し。これまでも他の変異20種に対して同様の試験を行い、有効性を確認してきたという。

 同社のコロナワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)にウイルス抗原の遺伝子情報を組み込んで投与するワクチンであるため、変異にも対応しやすい。変異種のゲノム配列さえ分かれば、変異に対応した製剤に改良できる。サヒンCEOによると、技術的には6週間程度で改良版を開発できるという。

 同ワクチンは欧州でも条件付き販売承認され、27日から域内各国で接種が始まる。サヒンCEOは、他社のコロナワクチンも普及し、来年秋頃までに人口の6~8割が接種すれば、「次の冬には『ニューノーマル』な生活を迎えられるかもしれない」と話した。

おおはし

投稿者: 大橋医院

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