大橋院長の為になるブログ

2020.12.25更新

米国で新型コロナワクチンを打ってみた:

先週僕の勤めているワシントンD.C.の病院でも、ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンの接種が開始されました。病院で勤務する職員全員にワクチン接種の希望があるか、ないかの確認のメールが12月9日に来ました。 その後希望した人の中で感染リスクの高い医療者(救急外来や内科病棟、ICUのスタッフなど)から優先してワクチン接種の日程調整の連絡が届きました。心臓外科医もICUで新型コロナウイルス感染症患者に対してECMO挿入の処置を行うなどの理由で優先度の高い第1グループに入っていたので、僕も接種を希望することにしました。費用は病院負担です。

 ところが、他の心臓外科医やICUのスタッフがどんどんワクチンを接種している中、僕のところには一切連絡が来ず「あれ、おかしい、無視されているのか?」と不安になった僕はICUの同僚ドクターに聞いてみたところ、「ヒロは優先順位低く見られているんじゃないのwww」と冗談でも言っちゃいけないようなことを言われました。結局、Spamメールに入っていたのを見逃していただけというお寒い結果でしたが。

 さて12月19日、接種を受けました。米食品医薬品局(FDA)がワクチン緊急使用許可(EUA)を12月11日に出してから、8日後のことです。

YouTubeに飛びます

 なんてことはなくすごく普通でした。毎年受けているインフルエンザのワクチンと同じ。唯一違うところは、接種後に15分間部屋の中で様子を見るように言われたところです。急激に起こる副作用かなんかを観察するためなのだと思います。雰囲気に関しては動画を撮影したので観てみてください。すごく普通です。接種後は穿刺部が少し痒いかなぁくらいで、その他特筆すべきことはありません。24時間後に若干調子が悪い時があったのですが、普段から若干調子が悪いので、それがワクチンから来るものなのかは分かりませんでした。というより35歳を超えたあたりから、基本的には若干調子悪い時の方が多いです。

 こういった発信をすると必ず「新型コロナワクチンの推奨派なのか?」と、僕が特別新型コロナウイルスワクチンに関しての深い考えを持っていたり、ワクチンを推奨する意思みたいなものを持っていたりと捉えられることがありますが、そういうわけでもありません。ものすごくニュートラルです。というか僕は賛成したり反対したりするほど、残念ながら(残念だとは思っていませんが)新型コロナウイルスワクチンについての知識を持っていませんし、そんなに興味もありません。おそらくよくニュースを見ている非医療者の方が、僕の100倍もワクチンの有用性や副作用の危険性などについて詳しいと思います。僕はそもそもそういったことに興味がないので、調べてすらいません。というか調べて考えたところで、結局接種すると思いますし。

 また「副作用など怖くないのですか?」なども聞かれますが、これに関してもよく調べてないからあまり気にしていません。感覚としては松屋で新メニューが出た時に「これ食べてお腹壊したらどうしよう」と心配するのと同じだと思っています、僕の中では。だから「副作用が起こるかもしれないから怖い」と言っている人の気持ちは分かりますが、僕は特にシリアスに考えないので怖くもありませんでした。無知の幸せです。なので、僕の中でワクチン接種を推奨する意思みたいなものは全く無く、受けたいなと思った人が受けたらいいんじゃないかと思っています。

おおはし

投稿者: 大橋医院

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