大橋院長の為になるブログ

2020.11.14更新

世界的にインフルエンザは低調:

 インフルエンザウイルスの活動性は例年同時期に比べ、全世界的に低いことが、11月9日時点の世界保健機関(WHO)によるサーベイランスレポートで明らかになった。WHOは、インフルエンザ低調の背景には新型コロナウイルスの伝播抑制に対し取られている個人レベルの予防や公衆衛生対策が奏功している可能性があるとの見解を示している。(m3.com編集部・坂口恵)

9万超の検体のうち、陽性は140検体
 一部の国ではインフルエンザ検査件数を増やしつつあるものの、例年同時期に比べ、インフルエンザウイルスの活動性は世界的に低いとWHO。北半球の温帯に属するいくつかの国では陽性者が散発的に報告されているが、南半球の温帯に属する国からの陽性者の報告はゼロであることなどが報告されている。

 2020年10月12日から25日の間に、世界95カ国の検査拠点から集められた9万4241検体を検査し、うち140検体がインフルエンザウイルス陽性と判定された。このうち80検体(57.1%)がインフルエンザウイルスA型で、その中の35検体(94.6%)からH3N2亜型が分離された。

北半球もインフル低調の一方、関連指標に動きも
 北半球の各国においてもインフルエンザウイルス陽性者の数はかなり低いレベルにとどまっている(図)。北米や欧州の一部の国では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の地域内流行の影響で、肺炎による死亡の報告や呼吸器疾患の指標の、若干の増加が見られている。日本を含む東アジアでは、多くの国でインフルエンザの活動性は流行期直前の例年同時期のレベルにとどまっているが、中国南部でインフルエンザ様症状(ILI)の報告が過去3シーズンに比べ増えているようだとしている。

図. 北半球における2020年11月までのインフルエンザ陽性者数

(WHO Influenza Update N° 380)
 WHOは、現在のインフルエンザサーベイランスを参照する場合、COVID-19による医療機関の受診行動、サーベイランス拠点での人員・検査態勢への影響に注意すべきとしながらも、新型コロナウイルスの伝播を抑制するために各国で取られている手洗い・消毒やフィジカル・ディスタンシングなどが、インフルエンザウイルスの伝播抑制にも効いている可能性があるとの見解を示している。おおはし

投稿者: 大橋医院

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