大橋院長の為になるブログ

2020.10.27更新

冷え性改善:

冷え症」の具体的症状には、足が冷えてよく眠れない、冷房にあたるとすぐに体調を崩してしまうといったものがあります。一般的にこれらの症状に対して西洋医学では治療の対象としていませんが、漢方医学では治療の対象としています。 また、冷え性(冷え体質)は「冷え症」のほかに、月経痛、月経不順、頭痛などを引き起こす原因と言われています。冷え症を治療するということは、冷え性(冷え体質)を改善することなのです。

体のはたらきをよくして、症状を抑えていくことを目的とする漢方治療にとって、まさに熱を作る機能が落ちている冷え症の治療は、得意とするところです。
漢方医学には「気・血・水(き・けつ・すい)」という概念があり、冷え症の原因はこれらの異常によって起こると考えられます。具体的には、血が足りない状態(血虚)、血がとどこおっている状態(お血)、水分がたまっている状態(水毒)、気が不足している状態(気虚)などがあります。また、いくつかの状態が重なって冷えが現れたり、悪化したりしている場合も少なくありません。

冷え性の状態と特徴
気虚 エネルギー不足によって、熱が産まれにくくなっている。
疲れやすく、カゼを引きやすい、寒がりといった症状も。
お血 血液の流れや働きに障害が起こり、熱が運ばれにくくなっている。
便秘気味で月経痛や肩こり、肌荒れなどを伴う。
水毒 体の水分量が多かったり、偏ったりしているため、水分がたまっ
ているところに冷えが起きている。頭痛や頭重感、むくみ、耳鳴
り、頻尿などを伴う。
こうした体質や状態、冷えに伴うほかの症状などを考慮して、その人にあった漢方薬が決まります。ただ、冷え症というのは長い間に少しずつ進行してきた症状ですから、短期間で症状がとれるものではありません。長い時間をかけて、治療をしていく必要がありますし、漢方薬の服用だけでなく、体が冷えるような生活を冷えにくい生活に改めることも大切です。

冷え性の状態と代表的な漢方薬
気虚 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)・人参養栄湯(にんじんようえいとう)など
お血 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)・温経湯(うんけいとう)・加味逍遙散(かみしょうようさん)・当帰薬散(とうきしゃくやくさん)など
水毒 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)・当帰薬散(とうきしゃくやくさん)など
このほか、最近、働く女性に増えていると言われているのが、ストレスによる冷えです。ストレスを改善するために、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、香蘇散(こうそさん)、抑肝散(よくかんさん)、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、四逆散(しぎゃくさん)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などがよく用いられます。

漢方の診察では、独自の「四診」と呼ばれる方法がとられます。月経の状態、日常生活のことなど、冷え症とはあまり関係ないように思われることを問診で尋ねたり、おなかや舌、脈を診たりすることがありますが、いずれも薬を決めるための手がかりになりますので、重要です。おおはし

投稿者: 大橋医院

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