大橋院長の為になるブログ

2020.10.12更新

コーヒーは大腸がんの発症,進行を抑制、

コーヒーを飲むことで、大腸がんの進行を遅らせることができる可能性が、米メイヨー・クリニックのChristopher Mackintosh氏らによる研究で示唆された。研究結果の詳細は、「JAMA Oncology」9月17日オンライン版に発表された。

 この研究は、未治療の局所進行性または転移性大腸がん患者を対象に実施された、がんの治療に関する大規模臨床試験の参加者の一部を対象にしたもの。同研究への参加者は、研究への登録時に質問票により、日々摂取する食事や飲料について報告していた。本研究で解析に含められたのは総計1,171人で、694人(59%)が男性、年齢中央値は59歳だった。

 追跡期間中央値5.4年の間に、死亡またはがんが進行した患者は1,092人(93%)だった。解析の結果、コーヒーの摂取量が多いほど、がんの進行と死亡のリスクが低下することが明らかになった(コーヒー摂取が1日1杯増加するごとのハザード比はそれぞれ、0.95、0.93)。また、コーヒーを1日2~3杯摂取する人では、コーヒーを摂取しない人と比べた全生存期間(OS)のハザード比は0.82(95%信頼区間0.67~1.00)、無増悪生存期間(PFS)のハザード比は0.82(同0.68~0.99)であった。コーヒーを1日4杯以上摂取している人では、得られるベネフィットはさらに大きく、コーヒーを摂取しない人と比べたハザード比は、OSで0.64(同0.46~0.87)、PFSで0.78(同0.59~1.05)であった。さらに、こうしたコーヒーの有益性は、カフェイン入りのコーヒーだけでなく、カフェインレスのコーヒーでも認められた。おおはし

投稿者: 大橋医院

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