2020.09.10更新

小津安二郎 日常というドラマ:

子供の頃は、問題児、学校へ行かずに、活動写真ばかり見ていた。
高校受験に失敗し、代用教員も一年で辞めた。伝手を頼りに映画会社へ就職、
雑用から助監督へ、ある夜、ライスカレーを注文したが、後から入って来た監督にラスカレーは回った。小津は順番は私が先だと、店長と大喧嘩、翌日、映画会社の社長に解雇を覚悟で行ったら「君、一本映画を撮らないか?」その後映画つくりに夢中、彼の撮影法式は,
Low angle、はいつくばって、下から上へフィルムを回すのだ,やがて戦争に巻き込まれても、頭は映画のことばかり、「栄華とは何か?」戦争で感動を失った人間たちに、もう一度喜び、悲しみを思いだせるか?戦争から帰って,「戸田家の兄妹」戦争の影響のない日常生活映画、家族をあえて書いた。あるきっかけでハリウッド映画を膨大に鑑賞し、小津は言った。「戦争する国が間違っている!」
彼のキーパーソンは野田高悟(脚本家)「晩春」「浮草」「秋日和」「蓼科日記」「お早う」「秋刀魚の味」「東京暮色」「東京物語」:No.1、「彼岸花」
アドリブはだめ、小津の世界に入る。「秋刀魚の味」で岩下志麻は失恋の悲しみを、巻き尺を指に巻くシーンを100回も撮った。人間の悲しい時は無表情だ!ひたすらに人間を見つめる、これが小津安二郎の映画だ。

おおはし

投稿者: 大橋医院