2020.09.17更新

スマートウォッチで心電図変化を高精度・迅速に取得できる
腕や胸腹部に当て「9誘導心電図」に

スマートウォッチで心筋梗塞を起こした人の命を救える日が来るかもしれない。その可能性を示唆する研究結果が「JAMA Cardiology」8月31日オンライン版に掲載された。

臨床で使われている標準的な心電図検査を、いつでも実施できる状況にあるとは限らない。それに対してこの方法を使えば、迅速かつ簡便に心電図変化を検出でき、状況によっては予後を改善させることができる可能性がある。

スマートウォッチは12誘導心電図とは異なり単極誘導。この点を補うためにIndolfi氏らは、対象者の腕および胸腹部の合計9カ所にスマートウォッチを当てて心電図の波形データを収集し、それをスマートフォンにアップロードした。なお、米食品医薬品局(FDA)は、心電図測定機能を搭載したスマートウォッチを、不整脈の一種である心房細動を検出する機器として承認している。ただ、スマートウォッチには自動診断機能はなく、医師の判読が必要だ。米アーマンソンUCLA心筋症センターのGregg Fonarow氏は、今回の報告を「実行可能性の検証を目的とした研究であり、その結果、スマートウォッチを使い複数の誘導データが得られることが示された。しかもその結果は、標準的な心電図のデータとの一致率が極めて高かった」と評価。その上で、「さらなる研究が必要ではあるが、標準的な心電図検査を実施できない状況下で心筋梗塞が疑われる患者が発生した場合などに、スマートウォッチを利用することで迅速な診断と治療を開始できるかもしれない」と話している。おおはし

投稿者: 大橋医院

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