大橋院長の為になるブログ

2020.07.30更新

梅雨や夏に新型コロナは減るのか?:

かぜの原因微生物であるヒトコロナウイルスの伝播様式を元に、気候が新型コロナウイルス感染症のパンデミックに及ぼす影響について検討した研究では、感染伝播が気候により影響を受ける可能性はあるものの、梅雨や夏の気候によって流行が終息することはないだろうという結論になっています。

また気温、湿度、標高などの環境要因と集会禁止、学校閉鎖や社会的距離拡大戦略(Social distancing)といった公衆衛生的介入とを含めて新型コロナの流行抑制への貢献度を検討した研究では、気温は流行抑制への影響はなく、湿度がわずかに感染抑制と関連がみられたのみであり、公衆衛生的介入の方が影響が大きかったという結論でした。

つまり、気温や湿度は新型コロナの伝播に影響する可能性はあるものの、すでにパンデミックとなってしまっている現状では梅雨や夏になったからといってそれだけで流行が終息することは期待できず、社会的距離を保つなど新型コロナを常に意識した新しい生活様式を意識した暮らしを続けていくことの方が感染を広げないためには重要ということです。

新型コロナは高温・高湿に弱いからといって油断せずに、引き続き感染予防をしっかりと行っていきましょう。

おおはし

投稿者: 大橋医院

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