大橋院長の為になるブログ

2020.06.02更新

今冬はインフル、風邪、コロナが混在…

今後、秋から冬にかけては、普通の風邪、インフルエンザなどが流行する中で、この新型コロナウイルス感染症が入ってくる。

インフルエンザワワクチンはなるべく多くの方に接種していただく仕組みをつくる必要があると考えています。
 ワクチンが不足しそうであれば、接種回数の見直しも検討していいと思います。日本では13歳未満は2回、13歳以上が1回です。一方、米国では、9歳以上は1回接種、6カ月から9歳未満児でも前年の2回接種があれば1回接種で良いとなっています

例えば、▽小児への接種回数を減らす(3歳以上は1回)、▽これによって、余った分のワクチンで高齢者のインフルエンザワクチンの接種率を上げることに注力する(高齢者の重症化予防目的)、▽1回接種の小児の接種人口を増やして集団免疫をつける(経済的に2回は接種できないという理由で接種していない家庭にも1回接種を推奨する)、▽インフルエンザワクチン供給に偏りがないようにシステムを作って、シーズン後のワクチンの余剰を減らす.

さらに、冬の段階でも、新型コロナのワクチンや治療薬がまだ確立されていない状況でしたら、インフルエンザや溶連菌の迅速検査の検体採取などエアロゾルが発生する手技は、感染予防の意味で必要最低限にとどめて診断したいと考えています。季節性インフルエンザを疑ったら、臨床診断をしっかりと行い、治療薬を処方します。患者さんの多くは、迅速検査で陽性にならないと薬を処方してもらえないと思っている方が多いのですが、医師の判断で処方できることをしっかりと理解していただく説明が大切です。さらにインフルエンザは、インフルエンザ治療薬がなくても、重症化のリスクのない方は治る病気なので、薬を求めなくても自宅療養で治るという情報を伝えていくこともより大切になってくるでしょう。
 どうしても迅速検査をしなければいけない場合に備えて、診療所レベルでも、N95マスクなど防護具を使用できる体制が冬までに整っていると安心です。
 新型コロナについては、医師会などによるPCR検査センターの設置が進んでいます。慣れない開業医が検査を自院でしなくても済むように、さらに今後新しい検査が開発されてできるようになることで、より早い抗体検査ができるようになることで、より早い診断、治療につながると思います。???????????????おおはし

投稿者: 大橋医院

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