糖尿病の発症前に心拍変動が先行か?糖尿病の発症に先行して心拍変動が生じていることを示唆する研究が報告された。非糖尿病者を追跡したところ、心拍数の変動が高い群からの糖尿病の新規発症者が有意に多かったという。研究の詳細は、「Diabetes Care」4月16日オンライン版に掲載された。
成均館大学(韓国)のYoung Lee氏らは、ソウルの江北サムスン病院における2011~2014年の健診受診者のうち、3分間心電図検査を受けた非糖尿病の成人5万4,075人を対象とするコホート研究を実施。ベースライン時の心拍数および心拍変動関連指標と、2017年までの追跡期間中の糖尿病新規発症との関連を検討した。
「異常な心拍変動、特に迷走神経活動の低下と交感神経活動バランスの乱れが、糖尿病の発症に先行する可能性がある」