砂の器:国鉄蒲田駅の殺人事件で、手掛かりは、東北弁の「亀田」しかなかった。刑事は東北地方の亀田市に行って、無駄出張に終わった。しかし、言語学者によると、出雲弁を大阪から軽蔑してズーズー弁と言うそうだ。ズーズー弁は”かめだけ”であろうと”かめだか”であろうと、普通には亀田しか頭に残らないと分かった。そして被害者は、この出雲地方の巡査部長を長くしていた。しかし、ここにも事件を解明するものは無かった。この映画は1973年から1974年の10か月による松竹の全力をあげた映画であった。しかし、この映画において、ハンセン氏病の元患者である本浦千代吉と息子の秀夫(和賀英良)が放浪するシーンや、ハンセン氏病の父親の存在を隠蔽するために殺人を犯すという場面について、全国ハンセン氏病患者協議会(のち「全国ハンセン氏病療養所入所者協議会」)は、ハンセン氏病差別を助長する他、映画の上映によって“ハンセン氏病患者は現在でも放浪生活を送らざるをえない惨めな存在”と世間に誤解されるとの懸念から、映画の計画段階で製作中止を要請した。しかし製作側は「映画を上映することで偏見を打破する役割をさせてほしい」と説明し、最終的には話し合いによって「ハンセン氏病は、医学の進歩により特効薬もあり、現在では完全に回復し、社会復帰が続いている。それを拒むものは、まだ根強く残っている非科学的な偏見と差別のみであり、本浦千代吉のような患者はもうどこにもいない」という字幕を映画のラストに流すことを条件に、製作が続行された。協議会の要望を受けて、今西がハンセン氏病の患者と面会するシーンは、シナリオの段階では予防服着用とされていたが、ハンセン氏病の実際に関して誤解を招くことから、上映作品では、背広姿へと変更されている。ラストシーンにて、「秀夫は父親に逢いたかったでしょうね?」すると上司は怒ったように「当たり前だ!彼はもう音楽の世界にしか父親に逢えないのだ。今、彼は父親に逢っている」犯人の本浦秀夫は音楽家として絶頂期にあり、今、彼の最後の演奏「運命」を演奏後、逮捕する積りで刑事たちはいた。何とも哀しい話である。新型コロナ肺炎も、国民の偏見が強く、無事退院しても、家でジッと周囲の視線から逃げた生活を強いられている。こんな馬関な!私がコロナ肺炎に熱心だと、防禦服で駐車場で車の中に閉じ込めた患者を診察していると、ここは怖い診療所ですねtとうわさされる。これでは発熱患者は、放置しろと言うのか?私は発熱患者であろうと、ハンセン氏病であろうと真剣に診察する。そういう医学教育を受けに医学部を卒業し、医師の道を歩いてきたのだ!
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