大橋院長の為になるブログ

2019.10.03更新

インフルエンザ予防接種をしましょう!

<インフルエンザ対策>
1. はじめに 季節性インフルエンザのウイルスには、A(H1N1)亜型(平成21年に流行した新型インフルエンザと同じ亜型)、A(H3N2)亜型(いわゆる香港型と同じ亜型)、2系統のB型の4つの種類があり、いずれも流行の可能性があります。流行しやすい年齢層はウイルスの型によって多少異なりますが、今年も、全ての年齢の方がインフルエンザに注意する必要があります。
2.感染防止について
(1)「咳エチケット」について
 厚生労働省は、他の人への感染を防ぐため、「咳エチケット」をキーワードとした普及啓発活動を行い、マスクの着用や人混みにおいて咳をする際の注意点について呼びかけることとします。
• 咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
• 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
• 咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。

(2)予防接種について
 インフルエンザワクチンの予防接種には、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます。
 予防接種の接種回数については、13歳以上の方は、1回接種を原則としています。ワクチンの添付文書には「13歳以上のものは1回または2回注射」と記載されていますが、健康な成人の方や基礎疾患(慢性疾患)のある方を対象に行われた研究から、インフルエンザワクチン0.5mLの1回接種で、2回接種と同等の抗体価の上昇が得られるとの報告があります。ただし、医学的な理由により、医師が2回接種を必要と判断した場合は、その限りではありません。なお、定期の予防接種は1回接種としています。
なお、定期の予防接種の対象となる方は以下の通りです。
1. 65歳以上の方
2. 60~64歳で心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方
これらの方は、定期の予防接種として、1回のインフルエンザワクチン接種を受けることが可能です。
(3)高齢者の入所施設等における感染防止対策の推進
 高齢者等のインフルエンザに罹患した場合の高危険群の方が多く入所・入居している高齢者の入所施設等においては、まずは、施設内にインフルエンザウイルスが持ち込まれないようにすることが重要です。したがって、厚生労働省は日本医師会感染症危機管理対策室とともに、インフルエンザウイルスの高齢者の入所施設等への侵入の阻止と、侵入した場合のまん延防止を目的とした標準的な手引書「インフルエンザ施設内感染予防の手引き」を各施設に普及していきます。
 なお、インフルエンザに対する高危険群に属する方が多く入所・入居している高齢者の入所施設等においてインフルエンザの流行が発生した場合には、都道府県等は、当該施設等の協力を得て調査を実施し、感染拡大の経路、感染拡大の原因の特定などを行うことにより、今後の施設内感染の再発防止に役立てることが重要であり、厚生労働省は、都道府県等から調査の実施に当たって協力要請があった場合には、積極的に対応します。
 3.情報提供
(1)流行状況
 厚生労働省は、「今冬のインフルエンザ総合対策」ページにインフルエンザ発生状況等(発生動向情報、インフルエンザ様疾患発生報告情報など)を逐次掲載し、更新します。流行状況を踏まえた対策の実施にお役立てください。
[1] 厚生労働省からの毎週の報道発表
 以下の情報について、毎週、原則として金曜日に報道発表します。
(ア) インフルエンザ定点報告情報
各都道府県が選定した全国約5,000か所のインフルエンザ定点医療機関から報告されるインフルエンザの発生状況について、情報収集を行うとともに、集められた情報を分析し、提供・公開します。
(イ)インフルエンザ様疾患発生報告(学校休校情報)
全国の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校等においてインフルエンザ様疾患による学級・学年・学校閉鎖が実施された場合に、その施設数及びその時点においてインフルエンザ様疾患で休んでいる学童等の数を、各学校等及び各都道府県教育担当部局の協力に基づき収集し、提供・公開します。
(ウ)インフルエンザ入院患者情報
各都道府県が選定した全国約500か所の基幹定点医療機関から報告されるインフルエンザの入院患者の状況について、情報収集を行うとともに、集められた情報を分析し、提供・公開します。
[2]その他の関連情報提供
(ア)インフルエンザ流行レベルマップ
(イ)流行状況の過去10年間との比較グラフ
(ウ)感染症発生動向調査週報
(エ)インフルエンザ関連死亡迅速把握(関連死亡情報)
インフルエンザの流行が死亡者数に与える影響について監視を行うため、21指定都市及び特別区からの協力を得て、インフルエンザ関連死亡の把握を行うための調査を行います。
(2)ワクチン・治療薬等の確保の状況
※1回分は、健康成人1人分の接種量に相当します。
[2] 抗インフルエンザウイルス薬
 今シーズンの供給予定量(平成30年9月末日現在)は約2,712万人分で、それぞれについては以下のとおりです。昨シーズン(2017年10月~2018年3月)の消費量は約1,397万人分でした。
• アタミフル(一般名:オセルタミビルリン酸塩 中外製薬)
約420万人分
※タミフルカプセル75及びタミフルドライシロップ3%の合計
• イリレンザ(一般名:ザナミビル水和物 グラクソ・スミスクライン)
約212万人分
• ウラピアクタ(一般名:ペラミビル水和物 塩野義製薬)
約58万人分
• エイナビル(一般名:ラニナミビルオクタン酸エステル水和物 第一三共)
約910万人分
• オゾフルーザ(一般名:バロキサビル マルボキシル 塩野義製薬)
約798万人分
4.予防・啓発の取組
(1)専用ホームページ「今冬のインフルエンザ総合対策」を開設
(2)インフルエンザ予防の啓発ツールを作成し、電子媒体形式で提供
おおはし

投稿者: 大橋医院

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