大橋院長の為になるブログ

2019.02.07更新

「脳梗塞にならいように!健康寿命で長生きを楽しもう!」
    大橋医院   大橋信昭


超高齢社会になってきまして、無自覚のうちに、不整脈の心房細動になっていることがあります。心臓は規則正しく拍動しますが、心拍のリズムがバラバラになってしまいます。心房の洞房結節から規則正しく、電気信号が心室まで流れ、正しいリズムで心臓は拍動します。高齢者になりますと、洞房結節以外の場所、特に肺静脈がから電気信号が送られ、これが心臓のリズムを乱します。
リズムが乱れますと、左房の血流が停滞し、血栓ができやす鳴り、脳へ跳びます。脳梗塞の発症です。50%は死亡し、50%は寝たきり、リハビリ生活になります。とてもつらい生活です。心電図は2-3か月に1度は撮り、心房細動の有無を確かめましょう。
まず血栓ができないように、抗凝固療法を始めることです。今までのワーファリンは、毎月検査をして、PT―INRという検査をせねばならず、納豆、野菜が食べれません。今、使われている抗凝固剤(DOAC):エリキュース、イグザレルト、リクシアナ、プラザキサは食事制限がありませんし、毎月検査することもありません。半減期が短いので、やめればすぐに効果は無くなりますし、始めればすぐに効果が出ます。一番は脳出血の副作用が、ワーファリンに比べ、圧倒的に少ないことです。
心房細動の原因は肺静脈にありますから、肺静脈を焼却する、電線を断ち切ることがカテーテルアブレーションといい、今や1年に1000例以上、試行している病院も少なくありません。クリオアブレーション(冷凍凝固)、レーザー、熱刺激などいろいろあります。
ともかく、65歳以上なら心房細動にいつの間にかなり脳梗塞を発症する確率が増えますので、気軽に心電図を取りに来てください。

おおはし

投稿者: 大橋医院

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