「老化を楽しむ」 大橋信昭
高齢者世界へまっしぐらであ「るが、私にも老化は忍び寄っている。
私は昭和28年生まれ、64歳、まず排尿問題である。加活動性膀胱といって、
頻尿、切迫性失禁がおこる。これは、怖い、大衆の面前で尿失禁をしてしまう。
運転中にも起こるし、コーラスの仲間で歌っている最中に、バス旅行に、学会の講義中に尿が漏れる。これでは、社会的活動は極めて制限されるし、消極的になってしまう。当院の宣伝になるが、いい薬が開発している。私は、その薬で加活動性膀胱は完治した。トイレに駆け込む恐怖はない。
それから歯周病である。歯医者さんに行くのは嫌だ!痛い!恐い!しかし、私は歯痛で食事のたびに苦しんでいたが、あの歯医者の鋸のような歯を削る治療に行かざるをえなかったのだ。そこで、私は、多いに歯科治療、予防、特に予防に誤解していたのである。女房の命令である歯医者を訪問した。解剖図を見せられ、歯周に、黴菌がいっぱい、浸出物がいっぱい、プラーク、石がこびりつきひどい状態である。20年も、歯医者に行っていないから、院長に