大橋院長の為になるブログ

2018.08.07更新

WatchmanとDOACを比較する臨床試験

心房細動患者における脳卒中/全身性塞栓症の発症予防において,経皮的左心耳閉鎖デバイスWatchmanとDOACのどちらが優れるかは不明である。Watchmanに関する臨床試験(PROTECT AF,PREVAIL)の5年後の成績を統合解析したデータからは,Watchmanがワルファリンよりも出血性脳卒中,大出血のリスクを低下させることが示唆されている4)。そして,DOACもまたワルファリンより出血性脳卒中を減少させることが示されている。

そこで,非弁膜症性心房細動患者におけるWatchmanとDOACの有用性を比較する無作為化比較試験を提案する。Watchman群には治療後45日間ワルファリンとアスピリンを投与し,その後抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)に切り替え,最終的にアスピリン単独投与とする。一方,DOAC群はアピキサバン,リバーロキサバン,ダビガトラン,エドキサバンのいずれかを投与し,血栓塞栓症や出血イベントを観察する。

出血リスクへの懸念から,可能であれば経口抗凝固薬の服用を避けたいと考える患者も存在する。そのような患者に対して,われわれは心房細動患者における血栓塞栓症予防の標準的治療であるDOACとWatchmanに関してどのような説明を行えばよいのか,その答えが得られるのではないかと期待する。

投稿者: 大橋医院

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