大橋院長の為になるブログ

2018.06.06更新


「当院の尿酸生成抑制薬には、ザイロリック、ベンズマロンなどがあります。これらの薬の副作用としては、湿疹が出たり、飲み合わせによっては深刻な副作用が出ると言われていますが、まだ充分な報告は上がってきていません」

尿酸の薬は飲み始めるタイミングも重要だ。痛風の発作が起きたときに、急に尿酸値を下げる薬を飲み始めると、かえって発作がものすごく激しくなることもある。だから薬を飲むのは必ず痛みが治まった後に少量から始めなければいけない。痛みを抑えたくて気がはやるかもしれないが、じっと我慢だ。

先に挙がった2種の薬のうち、昔から使われているのがザイロリックだ。

「ザイロリックは、腎機能が低下すると体の中に蓄積されやすいため、薬の量を減らさなければならないという問題がありました。そうなると薬が効かなくなってしまうので、腎臓病の人には使いにくい薬でした」(細谷氏)

副作用としては体中の皮膚がむけてしまう皮膚粘眼膜症候群や、手足のしびれやめまい、血圧低下などの症状が現れるアナフィラキシーが報告されている。また、白血病の薬(ロイケリン)や抗凝血薬のワーファリン、喘息の薬のテオフィリンなどの代謝を妨げて、腎臓や肝臓を傷める可能性がある。

万が一副作用が出てしまったら、痛風の激痛を取るか、重篤な副作用を取るか、究極の選択を迫られる――なんともヤバくて恐ろしい病気だ。

 

どんな副作用があるかわからない薬の力を借りずに、痛風の恐怖から逃れるには、生活習慣を変えて尿酸値を下げていくしかない。


おおはし

投稿者: 大橋医院

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