大橋院長の為になるブログ

2018.03.16更新

「認知症について」       大橋信昭
85歳以上の方の1/3は認知症になり、超高齢化社会で増加の一途である。
認知症には、アルツハイマー氏病が40%、血管性認知症(VaD)30%、
認知症には殆どがアルツハイマーとVascが合併しており、レビー小体型認知症もある。中枢障害と行動心理障害(BPSD)が合併し、記憶障害、見当識障害,徘徊、幻覚、うつ、暴言、暴力が家族を悩ませる。
血液検査一般、NH3,甲状腺、MRI、,脳血流シンチ、などの検査が必要。
治療介入:コリンエステラーゼ阻害剤のドネペジル(2週間、一日3mg、3週目より5mg、重症例は10mg、リバスチグミンは唯一の塗布剤で1日に1枚塗布、メマンチンというコリンエステラーゼもある。メマンチンとドネペジルの併用はとても良い。レミニール(ガランタミン)はAPL作用を持っている。
アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害作用だけでなく、ガランタミンにはAPL作用という特性も保有しています。APL作用とは、簡単に考えれば「受容体の感受性を高める作用」と考えれば良いです。1日2回投与で8mg、4週間投与、その後は16㎡gを継続投与、薬は本当に効いているのか?BPSDの抑制効果がある。
メマンチンにも、BPSDの抑制効果が7割ある。ドネペジルには、胃激怒性があり、抑肝散の併用がよい。向精神薬のクエチアピン、リスペリドンがよいができるだけ使わないことをやめる方が方針で行く。副作用で中止される方がいるが、ガランタミンなら嘔吐止めを飲み、又過度な期待をかけず、現状維持でよいという考えを持つ。食事、運動、認知症の維持、向上を信じ、抗認知薬を早期投与しよう。

oohasi

投稿者: 大橋医院

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