大橋院長の為になるブログ

2016.02.17更新

人は、ストレス反応に対して体内の恒常性を維持すべく一連の反応で対処する。
すなわち、急性期における一過性の障害とその修復、さらにストレスが長期に繰り返された慢性期における適応である。
しかし過剰なストレスやその蓄積によって恒常性.適応が破綻して疾患.障害を発症する場合もある。
低地に居住する人間が高所へ急速登擧すれば高山病を発症するが、緩徐に馴化して登擧すればエベレストも無酸素で
登頂可能であり、さらには時として高所における適応を低地での持久系運動能力向上にも生かせる可能性がある。運動トレーニング
による心臓の形態的適応と機能構造の関連についても同じようなシナリオが想定できるかもしれない、。臨床では、持久系スポーツ選手における遠心性左室肥大や除脈を主たる臨床像をとする生理的適応像としてのスポーツ心臓と、高度なスポーツに長期間従事したことに伴う心血管系への影響とを線引きしながら扱う必要がある。

投稿者: 大橋医院

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