<62歳からの挑戦>
大橋信昭
私は、最近まで、歴史、随筆、短歌、小説などに深夜をつぶしていた。後、医師として、何年活躍できるであろうか?10年、20年は無理かな。しかし、最近、勉強会に出ても、分からないことが多い。
医師仲間と討論しても、恥ずかしくて、下を向き、書斎で調べようということが多い。62歳であるが、余生、無駄な時間を、バラエティー番組に費やしてはいけない。好きな読書も、時間を減らそう。
医学部1年生になって、再勉強である。
医学の進歩は速すぎる。医学百科事典では間に合わない。最近、反省することだが、勉強会にどんなことがあっても出席しよう。
明日、早速、大学ノートを数冊購入しよう。そして、「2015年8月25日 私は医師として蘇るのだ!」と、ノートの表紙にNo.1と書く。さー、メモを取るのだ。分からないことは調べ、残しておくのだ。医学情報は早い。Innternetto、雑誌、週刊誌、教科書も再読しよう。TVは消して、受験生になって勉強をしよう。これでは体が降参するので定期的に体操をしよう。スクアット、腕立て伏せ、腹筋運動で充分である。体を暖めて、今までに読み残した医学情報を、少しでも書いていくのだ。そのノートはVolume,1から20になるかもしれない。挑戦だ。机の上に乱雑に積んである医学雑誌を読み漁ろう。分からないところはしっかり考えるのだ。恥をかいてもいいから、医師の友人に質問しよう。ガイドラインも、指針文献も、新薬の情報はスーパーマンよりはやい。MRでも、研修医の話にも耳を傾ける。学界のメインテーターは、真剣だ。内科抄読会、西濃循環器症例講演会は、命がけだ。私は、少なくとも、これからおいていくが、医学のレベルは少しでも追いついてゆくよう、頑張ろう。
松本清張、山本周五郎、司馬遼太郎、暫くさようなら。私は、医学還暦一年生です。勉強します。昔の学生時代の4畳半で、教科書を乱読していた時代に戻るのだ。(完)
岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化に全力を尽くします。
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