大橋院長の為になるブログ

2014.11.19更新

<Packer氏と心不全>
1980年代、Packer氏は心不全研究の第一人者である。
「慢性心不全にβ遮断薬は有効か?」
慢性心不全は「全身に必要な血液を心臓が拍出できない状態」と考えられていた。
基本に「心拍出量増大」という概念があった。経口改善薬で、心不全は改善できたが、生命予後は改善しなかった。
心不全は「心筋細胞が正常よりも早く失われる病態」と再定義された。
交感神経と酸化ストレスが悪化因子考えが改められた。93年に、慢性心不全に禁忌とされたβブロッカーの検討が始まった。
95年、Packer氏は、死亡リスクの減少、神経体液因子にも着目、ACE阻害剤の有用性、2002年、ACEとβブロっカーの
併用投与。心不全にβブロッカーの有用性は多くの学者が認め、私も慢性心不全患者に使っているのである。
Packer氏の仮説が十数年後には常識化した。"すごい"

岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院

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