在宅尊厳死を今、厚生労働省が推進しているものだが、
1例、1例、看取るごとに私は、魂が抜け落ち、体力を使い果たし、
暫く動けない。在宅の場合は、担当者の中でも医師が先頭を切らねばならない。
そして、家族の痛みを誰よりも分かってあげなくてはいけない。
その症例は、閉塞性黄疸で衰弱著しく、もう1っ週間もこの世にはいない。
毎日のごとく往診、土曜の夜は苦しくて、苦しくて、往診鞄の鎮痛剤、安静財を全部、注射した。
痛みが取れるのは2時間、麻薬、ソセゴンを薬屋に電話注文した。
月曜日しか手に入らない。
その日の午前10時半に、お迎えが来た。必死であったために、消毒器と聴診器を亡くした。
聴診器は往復の道中、何度も落としたことを覚えている。死亡診断書を書くため焦っていた。
この家は義母、夫も看取りをしている。聴診器がないと外来ができないと苦悩していたら、
背中のどこからか、聴診器が飛んできた。振り返ると誰もその部屋にはいない。
さっきのご遺体があの世から舞い戻り聴診器を、放り投げてくれたのであろうか?
世にも不思議な物語である。
岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。
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