2014.04.23更新

昨日の午前中の外来時間であった。
「主人が、4日も食べていません、往診してください」
何年も通院してくださったから、緊急往診に出かけた。
国道の裏に当たり、人一人見られない。ここあたりと見当を付けたが、わからない。
床屋のおじさんに効いてみたら「一本路が違っている、あそこを左へ入ってさらに狭い道があるよ。」
汚い屋根半壊の一軒飲み屋が乱雑に並んであって、その隙間に、老夫婦は住んでいた。
狭いウサギがやっと往来できる部屋にじいさんは住んでいた。
素早くバイタルをチェックしたが安定している。
経口医療用栄養品を置いて、「これを頑張って飲むんだ。」
お爺さんはうなづいた。この道は昔、中山道と言って栄えた道だが、今は幽霊街道である。
またも在宅看取りが増えた。なぜか帰りがむなしかった。

岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院